【TAF2006】第5回東京アニメアワード最優秀作品はハガレンに決定

(2006/03/25)

 東京国際アニメフェア(通称TAF)のメインイベントとして毎年行われている「東京アニメアワード」。第5回の表彰式が、一般公開日である25日の夕方、東京国際会議場会議等7階にて行われた。この東京アニメアワードは、ノミネート作品と公募作品の2種類において、各賞を設定したもの。今年は、235の応募作品と、2004年12月1日から2005年11月30日の間に放映・上映・発売されたTV246作品・劇場版41作品・オリジナルビデオアニメーション92作品、海外映画10作品の389作品がノミネートされた。また、第2回特別功労賞顕彰式も同時に行われた。

 今回アニメーション・オブ・ザ・イヤーを獲得したのは、劇場版鋼の錬金術師 シャンバラを往く者。原作・脚本・音楽等、様々な要素が積み重なっての受賞となった。テレビ部門優秀賞は、は交響詩篇エウレカセブン、ブラック・ジャック、蟲師の3作品が選ばれた。

 公募作品から選ばれる公募作品グランプリは、海老澤和夫さんの「ふくをきたカラス」が受賞。人間にあこがれて服を着たカラスが、人間の女の子に恋をする淡く切ない作風が特徴。他にも、一般部門優秀作品賞には、「The Diary Book」(チョン・ミニョン氏)、「Wolf Daddy : I need a daddy」(チャン・ヒョンユン氏)、「ホネイヌくん -図書館のノンブル-」(加藤タカ氏)が選ばれた。

 東京国際アニメフェア実行委員会委員長の石原慎太郎東京都知事は「最近の作品は・・・プロットがなってない。発表の前に会場を見て回ったが、どれもこれも似たようなものに見える。元来より日本のアニメは特殊な感性があってよかった。ドラえもんにしてもファンタジー色がある。が、近頃のアニメはどうだ。技術がすごいのはわかった。が、もう5回目を迎えた。そろそろパンチの効いた作品が欲しい。プロットにもっとこだわって欲しい。」と激励した。

 なお、個人部門・声優賞は、ブラックジャック等の大塚明夫氏に選ばれた。

 受賞作品は以下の通り。

ノミネート作品・作品部門
アニメーションオブザイヤー 劇場版鋼の錬金術師 シャンバラを往く者
テレビ部門・優秀作品賞 交響詩篇エウレカセブン
ブラック・ジャック
蟲師
劇場映画部門・優秀作品賞 名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)
機動戦士Zガンダム -星を継ぐ者-
オリジナルビデオ部門・優秀作品賞 鴉 -KARAS-
戦闘妖精雪風
海外劇場部門・優秀作品賞 Mr.インクレディブル
ノミネート作品・個人部門
監督賞 富野由悠季(機動戦士Zガンダム -星を継ぐ者-)
原作賞 荒川弘(鋼の錬金術師)
脚本賞 佐藤大(交響詩篇エウレカセブン)
美術賞 脇威志(蟲師)
キャラクターデザイン賞 吉田健一(交響詩篇エウレカセブン)
声優賞 大塚明夫(ブラック・ジャック)
音楽賞 大島ミチル(鋼の錬金術師)
公募作品
公募作品グランプリ ふくをきたカラス
一般部門・優秀作品賞 The Diary Book
Wolf daddy -パパが必要なもの-
ホネイヌくん -図書館のノンブル-
学生部門・優秀作品賞 アニマ
KATER
神谷通信
特別賞 ODEKI
レッツゴー番長デッドオアアライブ
審査員奨励賞 そうじきとおんなのこ
公募作品・企業賞
オートデスク賞 はなれ砦のヨナ
動画革命東京賞 星宿海
東京MXテレビ賞 コタツネコ
東京ビッグサイト賞 電信柱のお母さん
日系キャラクターズ!賞 私説鳥類考

なお、公募作品は、2006年5月4,5日(19:30-21:00)に東京MXTVにて放映される他、東京アニメセンターにて8月25日から3日間、上映する予定。




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