コラム 2025年07月31日 | 37 views

昨今のアニラジ事情を鑑みて

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昨今のアニラジ事情を鑑みて

アニメーションラジオ、通称アニラジは、ここ数年でさらなる広がりを見せていますが、世の中の大きな流れをまず捉えておかなければなりません

AuDeeによるTOKYO FM系列のアニラジ活性化

AuDeeのサービスを充実させるためなのか、TOKYO FMのアニラジが爆発的に増えました。 というのも、数回(1ヶ月だけ)地上波で放送して、続きはAuDeeでって流れが増えたからです。 地上波で放送するというステータスを得た後、配信で生き続ける形です。 配信はダイジェストとなる無料版と、おまけ放送を含んだ全部が聴ける有料版の2種類の形態で配信されることも多いです。

この戦略は他の放送局でも見受けられます。 TBSラジオもポッドキャストがありつつ地上波も放送、ニッポン放送も一時期はアニラジの放送がなくなっていましたがミューコミにバンドリとアニメ系のコンテンツが復活しています。 地上波のラジオで放送して、裾野を広げつつ、コアなファンを時間帯関係なく獲得するという流れは今後も変わらないと思います。

※ただし、AuDeeのサービス自体は終了が告知されており、今後はradikoのプラットフォームを利用して配信していく形となりそうな気配です。

超!A&Gの終了とQloveRを主体とした流れへ

一方、アニラジをA&Gと呼称して長年多くの番組を放送し、A&Gアカデミーなど育成にも力を入れている文化放送ですが、BBQR、BSQR、DIGIQ+N93からの超!A&Gの放送が今年3月に終了、完全にQloveRの中に取り込まれる形で多くの長寿番組が終了してしまいました。 中にはQloveRのコンテンツとして残っているものもありますが、約半数が終了したのではないでしょうか。実質の縮小&採算確保に走った形です。 この流れは仕方がないのですが、それでも常に何かしらの放送を流し、独自の番組を作成してた頃に比べると勢いがなくなってしまっているのも確実、動画のクオリティが上がったなど利点もありますが、再生のしづらさや、ながら視聴がしづらいのは難点ではないでしょうか。

これも、悪い話ばかりではなく、今や文化放送の深夜時間帯はアニラジの台頭が著しいです。 数年前に、帯で放送していた深夜番組"走れ歌謡曲"が終わったことも影響している気がします。 QloveRの放送の紹介みたいな形で、月1に放送する番組が出てきたり、今やアニラジを放送しない曜日がないぐらい夜はアニラジ漬けです。 土曜の夜のワイド生番組を軸に、今アニメで引っ張りだこの声優陣が番組を担当し、VTuberの起用も多く見受けられるものから、水樹奈々スマイルギャングや堀江由衣の天使のたまごといった長寿番組をしっかりと放送しているところは好感が持てます。

(続きは後編へ)

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